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山形不登校指南<65>

あおぐ


  一歩小さな階段(ステージ)をのぼる


やる気の失っている不登校の皆さんにも進歩の一歩があります。
それは小さな小さな一歩です。
身の回りの生活を見つめてみましょう。

 〇朝、家族から起こされないと起きられなかった。(自分で起きる。)
 〇一晩起きていた。(夜の2時3時ころから眠れる。)
 〇自分の部屋を片付けなかった。(時々片付ける。)
 〇一日中自分の部屋にいた。(居間にもいられるようになる。)
 〇あいさつもしなかった。(朝夕のあいさつをする。)

 ◇食事をするとそのままにしていた。(自分のものは洗って片付ける。)
 ◇家族と一緒に食事ができなかった。(家族と一緒に食事する。)
 ◇台所に立つことはなかった。(お母さんと一緒に料理をする。)

 💎学校の教科書は開くこともなかった。(教科書を出して見ている。)
 💎学校からの配布物は無視だった。(目を通している。)
 ▽新聞を読むことがなかった。(時々目を通している)
 ▽テレビのニュースは関心がなかった。(テレビのニュースは見ている。)
 ▽テレビを見てもおかしくもなんともなかった。(テレビを見て笑っている。)

 💎友だちからのつながりを拒否していた。(携帯で話をしている。)
 💎学校のことには関心がなかった。(学校の出来事を気にする。)


家庭生活がおだやかになると子どもたちは必ず動き出します。
凍りつ付いたり、滞っていたことが解け始めます。
この階段が見えることが親子関係の改善の兆になります。













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不登校・ひきこもり応援ライブ


 大須賀ひできライブのご案内


      大須賀ひできライブチラシ


私は山形,山辺の皆さんと長い間、
不登校の相談や引きこもりの支援活動をしてきました。

今回、私たちの仲間の親の会カフェ「かもみーる」さんが、
あの有名ボーカルグループ、デユークエイセスのトップテナー
「大須賀ひでき」さんのライブを開催することになりました。

大須賀ひできさんはとても素敵な方です

これまで活動に関係した若者の皆さんや支援関係者の皆さんと
一緒になって盛り上げたいと思っています。
現在、広く市民の皆様に呼びかけているところです。

不登校や引きこもりのご家庭の皆さん。.
親子で一緒にライブで楽しんでみませんか

私たちは微々たる力ですが、このライブを通して、
不登校、ひきこもりのご理解とご支援をいただけますよう、
よろしくお願い申し上げます。














山形不登校指南<64>

のぼり


県立高校受験の壁

「子どもは県立高校受験を希望していますが。」
「学校に登校していただかないと難しいですね。」

かつては今の大学センター試験のような、民間の高校版がありました。
某地元新聞社のテストがあって県内大半の中学校が受けていました。
大変権威があってその成績結果によって志望校が決められました。

各校では不合格が出ないように広範囲に調整していました。
学校主導ですから学校では行き過ぎが出始めました。

県立高受験はすべての希望者に公平でなければなりません。
ところが、受験したいのに受験できないことが起きました。

このような問題が発生して批判が起きてテストは廃止になりました。
最近の受験倍率をみていきますと、
競争があるべき進学校が定員割れ状態があります。
何らかの調整があるのでしょうか。

本来県立高校は受験希望者全員に公平に開かれているはずです。。
ですから、不登校であっても志望者には門前払いしてはなりません。

県立高校入学者選抜実施要項」によると、不登校を門前払いするような
項目は見当たりません。出欠についても明確な基準はありません。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 <実施要項より>
4.自己申告書
  ・欠席が多い場合に、その理由を自分で申告する。(志望高校長あて)
5.選抜
  ⑴選抜の方法 
   ⑧ 調査書中の「健康の記録」については、修学の能、不能を見るほか、差はつけない。  
   ⑨ 調査書中の「出欠の記録」については、その状況を考慮する。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
@山形県のホームページより参照してください。

何らかの原因で不登校になっていても、進学して勉学を希望するなら、
県立高に志願して受験することの道は開いてあります

学校は不登校の親と子どもにきちんと説明してほしいものです。
不登校でも県立高校の試験を受けられる状況を、
みんなで作っていきたいものですね











 

部活動のゆくえ

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ブラック学校はホワイトになれるか


ブラック学校という言葉が世の中を闊歩しています。
このため教師志望が減少しているといわれています。

中学校には必修クラブ活動と選択クラブ活動(部活)があります。
部活は課外活動になっていますので、建前は自由参加、任意参加です。
学校の事情により部活を必修にして全員参加をしている学校があります。

必修クラブは、生徒が必ず参加出席しなければならないものです。
しかし、部活は任意参加ですので帰宅部(いつごろできた言葉かな)は、
大いにありなのですね。

今教師の働き方改革で、部活動問題が取り上げられています。
スポーツの部活では外部から指導者を招き活動をするというものです。

これまでの学校の常識からいえば、部活動は教育的意味が大きかったことです。
学習のストレスを部活で発散する生徒はたくさんいました。
教師はそれを積極的に評価することができました。


外部の指導者はどのような役割なのでしょうか。
中体連があるから部活を存続させるためでしょうか。本末転倒です。

ところで、中学校から部活と入試を消去すれば何が残るのでしょうか。
中学校教育は何が大事なことなのか、真剣に考え直す時期が来たようです。

中高一貫校、プロスポーツのジュニアユースコースの活動
今のままの部活動、高校問題入試における部活の内申など、
これまでの子どもの教育環境が大きく変化する時代に入りました。

県内のスポーツ優秀中学校は、ぜひホワイト学校であってほしいと思います。
指導者、指導方法をきちんと公表して、
学べるところは全県で学んでほしいものですね。












山形不登校指南<63>

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 親子が反目したら何も生まれない


大切に育ててきた子がどうして不登校になったのだろう。」
親の悩みの出発点です。


いろんな方のアドバイスを受ければ受けるほど混迷は深まります。
すべてがなぜどうしての世界にはまり抜け出せなくなります。

子どものすべてのことが気にかかり、
こんなはずではなかったと無念の気持ちが支配的になります。
そのうち子どもの家庭内の生活が崩れ、親子の反目が始まります。

親にとって今まで見たことのない子どもの表現を見ることになります。
反抗する、悪態をつく、暴力行為が出る、時には物を壊すことがあります。

特に母親は息子からの暴力暴言に驚きを隠せません。
多くの方が恐怖を感じることがあったと述懐しています。

考えてみますと子どもは親に大事に育てられたことをよく知ってます
しかし、この親の圧力を跳ね返すには、反抗的な態度しかありません。
親に対する甘えの変形かもしれません。

このような時、大人である親が手を引いて反目の改善を図ることが賢明です。
子どものやり場のない気持ちを受け入れることです。

気持ちがおさまるまでは時間がかかりますが、次の段階に行くことができます。
つまり、これからどうするか、親子で考える時間が生まれます。

これからの親子で行く道のりは遠いのです。
子どもの考えを受け入れ重視して、親子同行の道を歩むことになります。

親子の反目からは何も生まれません。
現在、親子の反目が生じている方は早急に改善を図りましょう。


















山形不登校指南<62>

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 不登校中期の家事手伝いは
   りっぱな労働



不登校中期とは、彼家庭の中で落ち着きを取り戻した段階です。
気持ちはまだまだ学校には向きませんが、心が安定しています。

家の人もそれなりの覚悟を決めて子どもに接することができます。
子どもを見守ることができるようになります。

子どもは勉強には身が入らないことが多いので、
家の中でできるようなことを考えています。

普段はお母さんがしている、掃除、洗濯、料理の手伝いができます。
また、弟妹の世話もできるでしょう。
休んでいる間に頭を使ったり体を使ったりすることはとても大事です。

何よりも家族に役立つことは生活のはげみになります。
「〇〇お願い。」
「ありがとう。」
「うまくできたね。」
「おいしくできてるよ。」
「きれいになったよ。」
家庭が明るくなり、子どもの居場所になります。

このような言葉は子どものやる気を向上させます。
心の底からいう言葉は子どもに伝わります。
子どもにエネルギーがたまっていく状態になります。

子どもは今しなければならないことを十分承知しています。
その学校に行くことと同じくらい、家事を手伝うことは重要なのです。

子どもの勉強を労働とするなら、家事手伝いもりっぱな労働といえます。
つまり、勉強することと家事手伝いをすることは価値が同じです。

身近なところで子どものエネルギーを生産する場面がたくさんあります。
子どもの男女を問わず、家の手伝いを提案してはいかがでしょうか。











山形不登校指南<61>

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 子どもが学校に行かないこと


子どもが学校に行かないことで解決することは何でしょうか。

学校が原因となっているもろもろのことがあるでしょう。
担任、友だち、勉強、部活などなど。

学校に行かないことは、学校から離れることです。
学校から離れることによって心は軽くなりますが、
勉強が遅れることなど焦りや不安が心を支配します。

つまり、新たな問題が発生して、解決にほど遠い状況になります。

学校の役割は、知識の学習のほかに人間関係や協働作業など、
社会性のトレーニングの場であるとよく言われます。

今や知識の学習は学校の外でも十分できるようになりました。
情報化社会の進歩は目を見張ります。

人間関係の訓練としては、学校は同世代が中心ですので、
多様性に欠けるきらいがあります。

学校の協働性はどうでしょうか。
クラスや学年の行事で、力を合わせる場面がしばしばあります。
学校以外の場でも共同作業や集団性を学ぶことができます。

このようにみてきますと、学校にはどんな意味があるのだろうかと思います。

無理して、思い詰めて、自分の体を傷つけて、死を思い浮かべながら、
学校に行かなければならないところでしょうか。

私はそうは思いません。

学校に行かないとき家で何をするか
みんなで考えていきたいものです。











山形不登校指南<60>

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不登校前期の対応で不登校は防げます


不登校前期とは不登校になる前の段階のことです。
子どもたちは一気に長期休みに入ることはありません。
必ず前段階があります。


 〇時々休む。

 〇定期的に休む。

 〇親が仕事休みの時に休む。

 〇病院に行って診察が終わり、時間があっても学校を休む。

 〇特定の時間、特定教師の授業のある日は休む。

 〇宿題が多くて終わらないので休む。

 〇家庭の中が不安定で休む



理由はさまざまでしょうが、学校を休むことには変わりありません。

私は子どもが時々休むようになった時期に原因が潜んでいると考えます。
休んだ直近より、かなり以前に何かあったことが見えてきます。


学校を休むことによって短期間で元気を取り戻し、登校が回復する子がいます。
子どもにとって休みが必要な子でした。

子どもの休み方には、短期で回復するものと、長期になるものがあります。

問題なのは学校を時々休みがちになって、
しだいに元気をなくしていく子です。


不登校には必ず原因があります
しかし、休む理由がはっきりしない、漠然とした状態で休む子が多いのです。

長く休んでいるうちに、何で休むようになったかわからなくなるのが実態です。

親も教師も不登校前期の段階で
子どもと信頼関係が築ければ不登校は防げます











山形す登校指南<59>

ゾウの歯



    不登校のステージ(レベル)診断



どうしてこんなに長く家庭にひきこもったのか。
ここまでくるまで何とかならなかったのか。
こんな心が痛む事例に幾度となくぶつかってきました。

保護者の皆さんは、お子さんの不登校状態がどうなっているかわかりますか。
不登校の保護者の皆さんが集まると、子どもの状態の多様性に驚きます。

不登校になったばかりの方と、2年を経過した人では心の余裕が違います。
風邪をひいたときの引きはじめの人と、治りかけた人ではその対応が違いますね。
それと同じように考えていいでしょう。

私が経験している70~80%の不登校は同じような経過をたどっています。

私は不登校相談では、話を聞いた後にどのステージに立っているかを考えます。
以下のようなステージを想定しています。


 ◇前期ステージ:時々休む段階(特定曜日に休む子は要注意です。)
 
 ◇初期ステージ:一週間以上続けて休みに入る段階
 
 ◇中期ステージ:家の中で落ち着く段階
 
 ◇後期ステージ:家が退屈になる段階
 
 ◇無期ステージ:何年も続くという段階


不登校初期は精神混乱期で、子どもは頭痛、腹痛、気分不良を訴えます。
さらに泣いたりわめいたり、暴れる状態が見られます。
学校や友人を拒否し、家の人もかなり混乱します。

中期は家庭内で安定した状態になります。
学校からのかかわりにも素直に受け入れられる状態です。
でも、外出はできません。

後期は家での生活が退屈になり外出できるようになります。
教育支援センターやフリースクールにも行けるようになります。
外に向かう気持ちはありますが、学校にはまだまだ遠い段階です。

この初期、中期、後期の期間は、親や教師の対応によって長短が生じます
特に、学校拒否が強い前期に、

「どうして学校に行かないの。」
「学校に行かないと勉強が遅れるぞ。」
「このままでは将来どうするんだ。」

と、家族の人が子どもを追い詰めてしまうと、中期になかなか進めなくなります。
長期、無期の道に踏みこむことになります。

考えてみますと、この子どもを追い詰めてしまう言葉は、
親や教師の本音ですので、言ってしまうのはあたりまえです。
初期の段階で、子どもを受け入れ、「それでいいんだよ。」とはなかなか言えないものです。

まして祖父母のいる家庭では、

「この家にはこんな子はいなかった。」
「こんなことで子どもは本当に大丈夫か。」

親が責められ、子どもを取り巻く家庭環境が重くなり
子どもの心は負のスパイラルに支配され解決が遠ざかっていきます

子どものステージを見ながら、
子どもが休むこともしょうがないなと覚悟を決めると、
回復が確実に早まります。











山形不登校指南<58>

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    学びたいけど学校にいけない子



不登校にはそれなりの理由があります。

学校のすべてが嫌いだ。
友だちや教師が嫌いだ。
勉強が嫌いだ。

しかし、学びたいけど学校にいけない子どもにはどうすればいいのでしょうか。
学校にいけないことには理由があります。

これまでは障害のある子どもで、学校に来ることが困難な子どもには、
訪問教育
がなされてきました。

すべての子どもに教育を行うことは、義務教育として当然のことです。

不登校の子は障害や病気というのではありません。
学校にいけないだけです。

小学校や中学校は義務教育です。
子どもたちが学習することを保障しなければなりません。

不登校でも本人に学習の希望があれば、
万全を期して学習の機会を保障するのが学校の役割でしょう。

この膨大な不登校数の現状を考えれば、
学校に機動的な学習支援員の準備があってしかるべき時代になっています。

現状では、学校には行けないのに勉強だけしたいとは何事か。
わがままもいい加減にしろという叱責が聞こえてきそうです。


本当にそうでしょうか。
学校は子どもが学ぶところです。勉強するところです。

子どもが何らかの理由で学校にいけないなら、
学校は子どもが行けるようにして学びを保障するか、
子どもがいるところで学べるようにするかのどちらかです。


不登校について、本人や家庭の責任論が支配的ですが、
小中学校の役割である義務教育をきちんと実行する原則から見れば、
現状はまだまだ学校教育の不備といわなければなりません。

家庭からの学習要望には、学校はきちんと応えて行かなければなりません。
親や子の学校への学習要望は、正当な要望です

どの子にも子どもの学習や生活を保障している障害児教育がよい前例です。











プロフィール

寺子屋太郎

Author:寺子屋太郎
山形県在住
教員退職後、不登校の相談活動のほか講演活動などをしています。
お気軽にご相談ください。

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