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山形不登校指南<78>

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  子どもの現象面をさぐる


子どもに表れていることをちょっと探ってみましょう。

現象:「学校を休むこと」

 〇いじめられる
 〇いやな思いをする
 〇やりたいことがない

現象:「学校に行くこと」

 〇習慣、義務感、強制感
 〇やりたいことがある
 〇会いたい人、自分を認めてくれる人がいる(友だち、教師)
 〇楽しいことがある

現象:「教室に入れないこと」

 〇教室に圧迫感がある
 〇教室にいるだけでストレスがたまる(安心できない)
 〇人から見られるのがいやだ
 〇教室以外に居場所がある

不登校の子どもたちは心の底では、
「学校に行きたい。」
「教室に入ってみんなと一緒に勉強したい。」
と思っています。


 












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山形不登校指南<77>

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  子どもの心の問題は無数ある


それは子どもの心の病、心の問題ですと。。
心理の専門家はさらりと言います。
私は素人なので、見えない人の心は見えるのかなと。

子どもとつきあっていると、心の問題と思える場面に出合います。

 ◇食の問題(過食、少食、異食、偏食
 
 ◇言葉の問題(幼児語、緘黙<かんもく>
 
 ◇排泄の問題(夜尿、異糞
 
 ◇不安の問題(キレる、指吸い、爪かじり、髪抜き、自傷行為
 
 ◇家庭の問題(家庭不和、離婚、兄弟けんか、虐待、家庭内暴力
 
 ◇学校、友人の問題(いじめ、友だちなし、多動、不登校、勉強がわからない
 
 ◇身体の問題(過敏性腸症候群、チック症、円形脱毛症
 
 ◇反社会的、非行問題(万引き、家出、薬物、反抗、動物虐待、校内暴力

子どもが成長していくときに、何事もなく進むというのはかなりの少数者です。
何事もなくということは、いいことなのでしょうか。

子どもは自分の問題を乗り越える力を秘めています
その力を引き出すのが親であり、教師です。

自然の春はもうすぐそこまできました。
家に引きこもる子どもには、動き出すパワーが入り込んでいます。












山形不登校指南<76>

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  子どもはそれでもがんばっています


子どもがやる気をおこし元気に生活を送るには、家庭の健康が欠かせません、
私が40年以上子どもと接してきて、どんな家庭を見てきたでしょうか。

一言でいうと家庭の姿がとて多様化してきました。

 〇普通の家庭(父母、兄弟、祖父母):伝統的な家庭
 〇母子家庭(父死亡、実家に戻る、父が出る、離婚・別居)
 〇父子家庭(母死亡、母が出る、離婚・別居)
 〇実父再婚(継母)
 〇実母再婚(継父)
 〇父母病気(長期入院、精神疾患、子どもが親の世話、)
 〇父母兄弟障がい者
 〇複雑系(実母実父再再婚、実母家出異父家族と生活)
 〇里親
 〇父母どちらか異国籍(外国)

子どもたちはこのような家庭の中にくらしていました。
どんな心で生活していたのかはなかなか聞けなかったです。
でも元気な子が多かったのは事実です。

子どもの適応力は驚くばかりです。
子どもたちは環境にめげないがんばる力を持っています。
この多様な家庭は、不登校や非行の理由にはなりません。

家族の形態よりもメンバーの愛情と相互信頼関係が、
子どもの安心感を生むのです。











山形不登校指南<75>

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   親と子と教師の信頼関係を再考


親と子は、愛情関係で結ばれているといっていいでしょう。
愛情関係とは、大切にすること、かわいがることです。

信頼関係はどうでしょう。
親と子の信頼関係、子どもと教師の信頼関係、親と教師の信頼関係。
不登校ではこの三者の信頼関係がとても重要になります。

相手を信じること。
相手が頼りになること。
相手が裏切らないこと。
相手と何でも話せること。
相手を尊敬すること。


子どもと親と教師は、お互い双方向です。
信頼関係は一方的では成り立ちません。

今不登校状態にある子どもを真ん中にして、
親、教師それぞれの信頼関係はどうなっているでしょうか。

それぞれに、いま信頼関係が弱くなっているとすれば、
信頼関係を回復、あるいは再構築するために
何が必要か
考えていきましょう。











山形不登校指南<74>

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  現実を長期的に考えると


目の前の不登校の子どもを見ていると、苦しくなるのが親の心境でしょう。
この子がこれからどうなるか、夢とか希望とか考えることすらできません。

親としてこの混乱をどう乗り切ればいいのでしょうか。
自分のこれまでの経験にないことです。
すべて新しいことですが、新鮮な感覚ではありません。

ここで考えられることは二つの価値観です。
一つは社会に合わせていくことが値打ちのあることだと思う考え方です。
わかりやすく言えば、学歴社会に順応する価値観。(世間の価値観)

そこから導き出されること。
①学校にカムバックすること。
②高校や大学に入学すること。
③高校や大学から社会に出ること。

もう一つは、子ども個人にあわせていく考え方です。
これは学歴社会から距離を置く価値観といえます。(固有の価値観)

そこから導かれること。
①社会に出る。経験を積む。
②社会に出て自立する。

いずれにしても、最終的に社会に出ることには変わりがありません。
そこで学校は通過するところという考えが成り立ちます。

多様な価値観には程遠い日本社会ですが、
学校に重きを置く時代は、いずれ終わりを告げるでしょう。

他人様のよろい(学校)を着て社会に出るのではなく、
みんなが地金を出す時代に入っています。
長期的にみれば、不登校の子の地金は磨けば光ります











山形不登校指南<73>

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    不登校に理解ある教師を
    リストアップしよう

今不登校支援では、不登校に理解のある教師が必要です。
こんなに不登校が増加しているのに、学校には専門の教師がいません

専門家は外注してます。
スクールカウンセラー(SC)は中学校全校に配置しているといいます。
確かに全校にSCの名前は並んでいます。

実態は、認定されている有資格者は月に数回程度巡回するだけです。
親や子どもが相談したいときにいつでもいるわけではありません。

日々のかかわりは教師がやります。
最近は保健の養護教諭が表舞台に立つようになりました。
本来は学校における子どもの体や病気への対応が主な仕事です。

不登校は誰にでも起こるという文科省の見解以来、
子どもの心の分野でも大きな仕事の比重になりました。
保健室が不登校の居場所になってからまだ日が浅いのです。

学校ではまだまだ担任のかかわりが大きいのです。
今もって不登校は親や子どもの責任であり、
学校に来た子に教えていればいいという考えの教師がいるようです。

平成30年度、山形市内に中学校は16校あります。教員数は483人です。
学級数は普通学級203学級、特別支援学級が33学級です。(学級担任の数)
生徒数は6139人です。
不登校は2.5%程度ですので153人くらいいるでしょう

この教員483人の中で不登校を理解する教師はどれくらいいるでしょうか。
不登校の側から理解指導できる教師をリストアップする必要がありますね。

この教師を信頼したので不登校から回復できたという例を、
不登校の側でプールしておきたいものです。
信頼できる教師は不登校解決の要です。

学校よりも教師の方に重点を置きたいですね。
学校は校長の方針によって大幅に変わります。転勤もあります。
ですから学校よりは教師を見ていくのが正解だと思います。。

医療関係では名医がいるように、
不登校でも名教師がいてもおかしくはありません。

名教師を求め転校を考えてみるのも、
これからの可能性としてあるような気がします。











小学校入学のころ




  入学の喜びを子育てのバネに


保育園、幼稚園の年長組さんは、小学校にいける喜びをかみしめていることでしょう。
以前の記事で世界的になぜ6歳で小学校に入学するのかお話ししました。
人が成長するのに見合った教育ができるようになっています。

しかし、子どもは生物です。生物には個体差があります。
1人1人個人差があって当たり前です。

学校は年齢という区切りで、それをある一定の形に当てはめる教育をやります。
ですから、それに当てはまらない子どもが出て当然と考えられます。
学校は当てはまらない子の教育があってしかるべきです。

中学や高校時代に問題がでた子どもでも、
小学入学時はみんなから期待を集めたことでしょう。
これがその子の教育の原点です。

子どもが元気であることに、みんなの期待が集まります。
その前には親が元気であることがとても大事なことです。

この時期は子どもが自分で起きて、自分で寝られることになっているといいですね。
学校は集団生活が基本ですので、とても不自由なところです。
これは子どもの学校生活を理解する出発点です。

反面、家庭は限りなく自由な生活が保障されるところです。
この学校と家庭の差を理解していただきたいですね。

最近、親の虐待で死に至った小学生の女の子がいました。
ゆるせない!」この一言です。せつないです。

いい親といい子は教育上あまりいい評価がありません。
子どもはロボットではありません
子どものコントロールはほどほどにしてほしいです。
子どもの自主性、やる気をうばってしまう可能性があります。

完璧な親などもともといないのです。
人間は失敗がつきものです。
失敗しながら成長していきます。それが子どもです。

小さい時から、自分の思いを出せる子に育ててほしいです。
子どもの思いを大事にして勇気づける親になってほしいです。


親は子どもより少し早く生まれただけです。
私たちはいつも不完全な人間です。
子どもの入学で、子どもと一緒に勉強していく親はステキです。




















山形不登校指南<72>




  教師と戦った子ども


彼は中学校でスポーツ部のキャプテンをしていました。
仲間の信頼を得て、中2の後半からキャプテンをしました。

いつも率先してみんなのことを考えました。
詳しく話すことはありませんでしたが、顧問教師とトラブルになりました。

何かにつけてキャプテンの君の責任だと押し付けられたようです。
彼は教師の理不尽さに耐えきれず、心が不安定になり不登校になりました。
この不登校には教師への抗議を込めていたように思います。

親は相当考えたでしょう。
中3の1学期、仲間の信頼が厚く、部活のキャプテン、成績上位というわが子。
今不登校になればゆくゆく不利がつきまとうことは目に見えてます。

これまでの子どもの努力が脳裏に浮かんだことでしょう。
子どもにとって休む時間が必要だという思いが強かったようです。
親は学校を休んでもいいと決断しました。

彼の学校外の居場所では、漫画を読んだりテレビを見たり、
軽スポーツをしたりと今までできなかったことをやりました。

口数は少ないのですが、ほかの友達とも気楽に話したりしました。
一か月も学校を休んだでしょうか。

ある日突然、顧問の先生と話し合いをしたいと言い出しました。
もう学校に行きますと宣言して、それからは学校に戻りました。

親の考えは的中しました。
この子にとってこれまで相当がんばってきたことを認めていました。
今休ませなければどうなるかわからない、休ませようと。

居場所に来た当時は、何でもしていいことや、
勉強してもしなくてもいいことに戸惑いました。
しかし、もともと元気な子でしたので、表情がぐんぐんよくなりました。

通常の不登校は、長い時間をかけて不登校になっていきます。
元気な子の不登校はV字に回復します。
短期間です。











山形不登校指南<71>

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  外に出るきっかけはたくさんあるよ


2月も真ん中になりました。
植物の周りの雪も地面のあたたかさでとけ始めています。
人の心も春に向かっています。

不登校生たちはちょっぴりの期待と大きな不安を抱えていますね。

今日はバレンタインデー。
お母さんやあね妹からチョコをいただいて久しぶりにほっこりしているかな。
ほっこりした気持ちになれば、もう動き出す準備はできていますね。

子どもは家に引きこもった時から指示をきらいます
自分の思うようにしたい気持ちがあります。
しかし、なかなか自分でも思うようになりません。

イライラします。ものに八つ当たりします。暴言をはきます。
一通り終わると、かなり冷静になります。 

周囲はそのまま放置しておしてくのが一番の方法ですがそうはいきませんね。
親は子の状態を何とかしなければと焦り、子どもの話は耳に入りません。

このような状態から脱すると、子どもの気持ちが外に向きます。
気持ちが外に向けられれば、あとは外に出るきっかけです。
外にでるきっかけはたくさん転がっています。

 >〇人の言葉があります。
   ちょっとした、人の一言に反応して出られる子がいました。
 〇いい思いのある人のさそいにのって外出できた子がいます。
 〇映画をきっかけにした子がいます。
 〇どうしても欲しいものがあって外出した子がいます。
 〇国内外国の旅行に出かけた子がいます。(親の決断がすごい)

すべて、子どもが主体になっていました。
自分から進んでというのがポイントです。

「~してあげるから学校に行くと約束してね」
これは最も最悪のケースになることを知ってください。












山形不登校指南<70>

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  新しい子どもにつくりなおす力


不登校状態を直したいのは親だけではありません。
本人自身がもっとも脱出したいと思っています。

つくりなおす力とは、自信をつける力のことです。
これまで不登校を脱出していった子はどんな力をつけていたでしょう。
どんな教育が効果的だったでしょう。

 〇勇気づける(ふみだす力)
 
 〇ものごとをなし続ける(継続する力)

 〇好きなことをとことんやる力(同じことのくりかえし)

 〇アンテナを張る力(好奇心)

 〇ステップアップをめざす力(向上心) 

 〇体力をつける


いろんな子がそれぞれの力で不登校を脱出しています。
共通していることは、好きなことがベースになって生まれています。

好きなことをどんどんやることがまちがいなく自信になります。
どれか一つのことから突破口を探してみませんか。











プロフィール

寺子屋太郎

Author:寺子屋太郎
山形県在住
教員退職後、不登校の相談活動のほか講演活動などをしています。
お気軽にご相談ください。

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