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山形不登校指南<23>

遊具の夜明け



     不登校の子が聞きたくない言葉



10月になると中学校の不登校は急に増えてきます。
とくに中学2年生に多く出現します。

理由はわかりません。
その年齢の心身の成長と関係があるのでしょう。

不登校(完全に家から出ない状態)当初、家の中の騒動には一定の
パターンがあります。それは激しい言葉のやり取りです。


「学校に行かないでどうするの!」
「勉強しないでどうするつもり!」
「将来、どうして生きていくの!」

このようなの家の人の言葉に、激高する子どもは少なくありません。

「学校のこと」「勉強のこと」「将来のこと」
この三つの言葉は、不登校の子どもたちが最も聞きたくない言葉です。

この三つの言葉に子どもは鋭く反応してきます。
それは人から言われたくない言葉だからです。

ところが、毎日のように親はこの言葉を連発します。
親は事実なので繰り返しこの言葉を子どもに浴びせてしまいます。
親としては当然のことです。

子どもはますますエキサイトしてきます。
きつい言葉で反応し、さらに体全体で反応していきます。

三世代同居なら三つの言葉は大きくなっていきます。
これが不登校の不幸の始まりです。
最後に、子どもは次第に心を閉じ無口になって行きます。


あるとき、不登校の祖父と名乗る方からの相談がありました。
めんごい孫が、名学校に行かなくなってだんだんあいさつのしなくなり、
何も話しなくなったのです。どうすればいいですかという相談です。

最近の子どもの家庭生活の様子を伺いました。
これまでの祖父母との関係も聞きました。
孫さんとはとても良好な関係で、子どもは尊敬していたようでした。

そこで尋ねました。
「孫さんに、『なんで学校に行かないの』とか、
『勉強しないでどうするの』とか、
『学校に行かないで将来どうするんだ』とか、言ってませんか。」

そうしたら、
「心配で心配で、毎日言ってます。」
孫さんへの心配感がとても伝わってきました。
同居している祖父母としては当然の言葉かけです。

私はアドバイスしました。
「やさしいお爺さんですね。孫さんは今とても苦しんでいます。学校のこと、
勉強のこと、将来のこと、この三つのことを今は言わないでください。
孫さんに一週間言わなかったら、まためんごが戻りますから。」と。

一週間後にまた連絡が来ました。
「先生、孫があいさつするようになりました。!」
とても弾んでいる声でした。


不登校初期、タブーとなるこの三つの言葉。
子どもが一番わかっているのです。
保護者の皆さん、子どもを信じてください。










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プロフィール

寺子屋太郎

Author:寺子屋太郎
山形県在住
教員退職後、不登校の相談活動のほか講演活動などをしています。
お気軽にご相談ください。

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