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山形不登校指南<101>

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   不登校の親が必ず通る道


不登校の親には通過儀礼のようなものがあります。
子どもが登校を拒否すると親は不安になります。
その結果家の中が混乱します。
すべてが今まで通りに行かなくなります。

仕事に出かけようとしても子どもが家にいます。
そのため仕事に遅れます。気が気ではありません。
一日だけなら何とかしのげますが、いつまで続くのかわかりません。
家庭全体が未知の世界に入っていきます。

これは不登校を持つ親の自然の流れです。
これに抵抗しても無駄なようです。

ではどうすればいいのでしょうか。
困難ですがいくつか方法はあります。

〇子どもの登校拒否を見守ることが解決の早道です。
  (これはなかなかできないのが実態です。)

〇じたばたしないことです。
 (ほとんど人はあわててじたばたします。)

〇トキの流れを待ちます。
 (忙しいこの時代に最もむずかしいことですね。)

不登校初期の親の対応がその後の不登校期間に影響します















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小学校は地域の砦(とりで)




   小学校をまもることは地域を守ること


地域に残る小学校は100年の歴史を刻んでいます。
地域に文化を運び、人を育ててきました。

どんな不便な地域にも小学校があることは日本の誇りでした。
大部分の日本人は学校に行って知識を学ぶことは常識になりました。

1970年代、農山漁村は過疎化に悩み始めました。
村から離れる人が次第に増え始めたのです。

現在は当時から見れば小学校の数は激減です。
山間地の学校はほとんどなくなりました。


世の中には大きい学校はいい学校だとまちがった観念があります。
大きい学校(生徒数が多い)と小さな学校は大企業と中小企業と同じだと。
統廃合問題を見ると、こんな勘ちがいをしているようです。

大企業は賃金が高く、厚生労働の保障もすばらしいでしょう。
学校はちがいます。大きい学校はないないづくしです。
目がいき届かない。
手がかけられない。
コミュニケーションができない・・・。

どうして小さい学校はダメなのでしょうか。
教師の目が届く。
教師の手がいっぱいかけられる。
教師といつも会話ができる。
わかるまで教えてもらえる。

小さな学校のよさは何でしょうか。
小学校時代にしっかり学ぶことができるということです。
ゆとりのある学校生活で全力の活動ができます。

小さな学校では一人一人にあった教育ができるのです。
このことに目をとめてほしいと思います。


学校がなくなれば、地域に新しい人は来ません。
子どもがいなくなり、地域が衰退することはこれまで実証されています。
山形県内にある小学校はぜひ残していただきたいと思います。


少子高齢化が話題になってからだいぶたちました。
今高齢化から少子化に問題が移動しています。

少子化問題は、抜本的なことは何一つ改善されていません。
つまり、人間の幸せの視点が欠落しているのです。
学校跡の校庭に残る桜の木には今年も花が咲いています。




















山形不登校指南<100>




  自分の力で大きくなるために


不登校には最終的な長期ひきこもりまでのステージがあります。
そのステージはいつでも引き返すことができます。

私は不登校にはこころの階段を上っていくイメージがあります。
ステージごとに見える世界がちがっていたのでしょう。

不登校やひきこもりを抜け出した人は、人とちがう心をもっています。
経験によって人をより広く理解することができるような気がします。

中学校の不登校の約2割の人が長期ひきこもりに入るといわれています。
これはとても大きな数字です。

ここで考えてみたいのです。
2割の人が長期ひきこもることは、あとの8割は社会に出ている事実です。
不登校の大部分の人はきちんと社会で活躍しています
子どもの置かれた環境(家庭や学校)によってちがいが生まれます。

学校時代だけが人生ではありません。
今は70歳台まで健康寿命が約束されています。

人はいつ、どこで、どのような形で花を咲かせるかわかりません。
不登校というつまづきは、ひょっとすると人生の栄養かもしれません。 

植物の根は私たちの目には見えません。
見えないところで大きく根を張りやがて大木にもなります。

植物は風や雪が来れば囲ってやります。
早く大きくなれと肥料をやりすぎれば枯れてしまいます。
植物は何も言いませんが、とても正直なものです。

子どもも同じです。
不登校はしっかり根を張っている時期かもしれません
自分の力で大きくなるために















 








山形不登校指南<99>

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   新年度、登校しぶりチェック


新年度になり、新しい通学班長が気づかいながら登校する姿を目にします。
お互い緊張しながら歩く姿はすがすがしさを感じます。

新年度早々に子どもが登校しぶりになると親はたいへん困惑します。
冷静に対処できれば、早い解決が見込まれます。

□新学級、新担任の登校しぶり
けっこう多くの子どもに見られる現象です。
新しい環境になじむのに時間がかかる子は要注意です。

学級内のさまざまなことが、昨年とちがいます。
今までまあまあよかったことが悪いことになったり、
きちんとすることが要求されたりと子どもたちも大変です。
子どもにとって担任はルールそのものですから。

環境に慣れることは子どもの成長にとって大事であることを知ってください。
親が新しい学級に慣れないことも、子どもの不安をあおります。(小学校の場合)

新学期当初は親も子も前年度の担任や学級と比較します。
これはとても自然なことです。しかも前がいいように思うことも当たり前です。
新しい担任は未知の世界ですので緊張します。
登校しぶりが見られたら、まず担任から毎日声かけをしてもらいましょう。

□持ち上がり進級の登校しぶり
持ち上がりとは、担任、クラスメートが変わらないことをいいます。

子どもは昨年度から登校不安の芽があったのでしょう。
中学では勉強についていけないことはありませんか。
学級・部活でいじめがなかったでしょうか。
友人とのトラブルを考えてみる必要があります。

生活の乱れは、次のステップ(不登校)への階段を上ります。
疲れたら休む、やる気がでたらがんばるという気持ちのリズムを考えましょう。
親との会話はストレスを軽減します。

子どもの生活全般をみていいところを伸ばしていくことから始めましょう。
子どもを認めることが先、小言、叱責は後にしましょう。
子どもと信頼関係をつくるには、ものごとの後先が大事ですね。




















山形不登校指南<98>

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   そのとき親はどうするの


不登校の親になってみないとわからないですよ、といわれることがありました。
そうだなあと思います。
支援活動をしていて、このように突き放されることばはちょっときついですね。

これまでの活動から親のキーワードが浮かんできます。
(とことん子どもとかかわって子どもが見えるようになったと語る親の話から)

「時期がみつる」
(その時まで待つ。子どもがみつるを信じる。)

「世間の目」
(なかなか世間の目から逃れられない。世間の目が気にならなくなったら解放感。)

「つながること」
(子どもを理解できる人と出会った。話をたくさん聞いてもらった。)

「ありのまま」
(ことばはやさしいがとてもむずかしい。。今の状態を受け入れたら軽くなった。)

不登校の子どもとのつきあい方は、長い時間になります。
親としてこんなにつらいことはありません。
ときおり、上記の親のキーワードを思い浮かべてみませんか。















プロフィール

寺子屋太郎

Author:寺子屋太郎
山形県在住
教員退職後、不登校の相談活動のほか講演活動などをしています。
お気軽にご相談ください。

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