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山形不登校指南<39>

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   心にぽっかり穴の空いた子



子どもに長く付き合っているといろんなことが見えてきます。

心にぽっかり空白を作ってしまった子どもたちがいます。
心の空白はどのようにして生じたのでしょうか。


  家庭不和がありました。(もういいあいはやめてほしい)

  親の離婚がありました。(どちらも私は好きです)

  祖父母との別居がありました。(小さい時から大好きです)

  親の単身赴任がありました。(いろんなことを話したい)

  親の多忙による放任がありました。(目を向けてほしい)

  そのほかにも親子の断絶、身内・友人・ペットの死別などがありました。


これらのことは、さびしさ、悲しさの感情が子どもの心を覆います。

心の空白が大きくなると身がすくみます。
このことが続くと、無気力になり意欲がなくなります。

家庭問題では、子どもたちは自分がいなければよかった、
こんなことにならなかったのではないかと悩むことがあります。

子どもたちは知らず知らずのうちに、

不安感や喪失感、欲求不満を抱え込んでいます。


子どもとの関係の細い糸を切らさないで、手元にたぐり寄せながら、

子どもたちを理解してほしいと願っています。












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山形不登校指南<38>

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     自由な校風ですか 



私たちは毎日生活しています。

私たちの生活には行いがあり、ことばがあり、考えがあります。
それに感情が伴います。

自分一人だけなら、とてもうまくコントロールできます。

ところが、家族であれ、担任であれ、友だちであれ、
自分以外の人がかかわってくると、うまくコントロールできないことが生じます。


それは相手が自分の思う通りにしてくれないからです

じつはこれが人間生活そのものなのです。


人間社会では生活の中でトラブルが起きることは、当たり前のことなのです。

かかわりがあればかかわり分だけトラブルが起きると思っていいでしょう。


学校は勉強が中心になりますが、

休憩があり、遊びがあり、食事があり、友とのおしゃべりがあり、

図書館で読書があり、トイレで排せつがあり、校内の清掃があり、

小遣いはもらえないが、学校は生活そのものです。


学校全体が独裁的で上意下達的な校風では、一見まとまって見えます。
しかし、生徒たちは教師の見えないところでやる行為がはびこります。

いじめの多い学校はこのような校風と連動してるかもしれません。
こんな学校では、子どもたちはとても無責任になります。

子どもたちにとって、自由な校風はとても大事です。

それは自分で考え、自分の判断で行動できる許容範囲が大きいことです。


今子どもたちが通っている学校をみんなで点検してみませんか。











山形不登校指南<37>





    自分の経験を小脇において



子どもと膠着状態(変化のない様子)になっておりませんか。


「このままでいいのかな?」

「いや、このままでいいのだ!」


頭や理屈ではわかっていても、目の前の子どもを見ていると、
心は揺れ動きます。

自分では子どもを受け入れたつもりですが、
心のどこかにまだ疑っている自分がいるのです。

この日々の葛藤は、苦しみやつらさのおおもとになります。
しかし、それは正常な人間の証です。


この難から逃れる方法はないのでしょうか。


不登校はほとんどの親が未知の領域です。

自分の経験に照らしてみると、あり得ないことがおきているのです。
ですから、子どものやっていること考えていることは理解不能です。
子どもが学校に行かないことは許せません。

不登校の解決策を、親のこれまでの経験や常識の中で見つけようとしても、
無理のようです。


不登校はこれまでいろんな意味で学校や世間を変えてきました。
新しい常識を創りあげているようにも見える不登校です。

不登校の子どもたちは、世間とはちがう、これまでの常識にとらわれない、
新しい不登校の道を進んでいるような気がします。


親の経験を小脇に置きませんか。


子ども時代学校が好きな人も、学校が嫌いだった人も、
先入観を持たないで学校ともかかわってみませんか。


子どもは父親に似てるかもしれません。母親と似ているかもしれません。
しかし、先入観を持たないで正面から子どもと向き合ってみませんか。












学校今昔

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    教室はドラマです



子どもを育てている保護者の皆さん。
授業参観などで教室にはいったとき、
自分が小さかった時に比べてどうですか。

教室はドラマの宝庫です。
子どもの作品の裏側には、教室のドラマがあります。

周囲の壁に貼られている、掲示物は昔からあまり変わりませんね。
図工の時間に描いた絵。作った工作
国語の書き方の時間に書いた習字の作品。


こんな子がおりました。
習字の時間が苦手です。集中して書けば力強い字がかける子です。
授業が終わりに近づき、何事もなかったように作品を出しに来ました。

突然、「おれ書いたのがなくなった!」とその子の後ろの子が騒ぎ出しました。

じつは苦手な子が、後ろの子が席を離れたすきに手元に引き寄せ、、
後ろ人の作品に自分の名前を書いて出したのでした。


40人学級時代は教室に物があふれ、いつもごちゃごちゃでした。
自分のものさえ分からない子がたくさんいました。

落し物が段ボールに満載です。
まだまだ使えるものばかりです。


この子の失敗は、自分よりかなり上手な字を作品として提出したことでした。


子どもには小さい時から生きる力を備えている子が確実にいます。
とても頼もしい子どもたちです。



















山形不登校指南<36>

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   重い荷物を背負った子ども



子どもがどんなに重い荷物を背負っているか、考えたことがありますか。
子どもはなかなか言葉に出して言えません。

まして子どもは親には言えないものです。
いじめが典型的です。

痛ましい事故の後は、必ず、どうしてあの時わかってやれなかったのかと
悔恨の言葉が聞かれます。


親子関係はそれほど難しいものです。


きっとどの子にも抱えている大なり小なりの問題は無尽蔵でしょう。
表面化するのはその一角です。

では、子どもの重い荷物とは何でしょう。

  @転校,転住・・・親の都合。

 @能力以上の負担・・・習い事、芸事、スポーツなど。

 @兄弟比較・・・学業成績など。

 @親の過干渉、過剰期待

 @学習の遅れ

 @友人との不和

 @担任、部活顧問の無理解

 @進路不安


一週間びっちりのスケジュールの子がいました。
もう何事にもやる気がなく、学校にも行きたくないという様子でした。
子どものがんじがらめの生活を知り、これはアウトだと思いました。

親の話を聞きました。
「本人がしたといって始めたことです。最後までやらせたいのです。」

親としてはもっともな話です。
でも子どもの能力や負担の面から考えてみませんかと一緒に考えました。

「この中から、一つだけ辞めるようにしてはどうでしょう。」
この提案は受け入れていただきました。


重荷やプレッシャーは、<つらい・くるしい>感情が伴います。
重くて子どもは動けないのです。



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プロフィール

寺子屋太郎

Author:寺子屋太郎
山形県在住
教員退職後、不登校の相談活動のほか講演活動などをしています。
お気軽にご相談ください。

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